◆許丁茂氏「失敗を見て学べ」＝覆車之戒。Ｗ杯に挑戦する洪明甫監督に伝えたい言葉だ。後から追う者は、前でひっくり返った車から教訓を得て、同じ失敗をするなという意味であり、中国の前漢時代に賈誼が文帝に伝えた言葉だ。

１９５４年スイスＷ杯から２０１０年南アフリカＷ杯まで、韓国は数多くの失敗をした。その失敗を基礎に韓国サッカーは一歩一歩成長してきた。私が指揮した２０１０年南アフリカＷ杯では１６強戦でウルグアイに惜しくも敗れた。振り返ってみると非常に惜しまれる瞬間が多い。その失敗を省みて洪監督はブラジルで１６強を越え、８強まで進むことを願う。

これまでよく頑張ってきた。負担感を抱かずに楽しめば良い成績を出せると信じる。

◆趙広来氏「守備位置選定に注意」＝成績はそれほど心配していない。若い選手たちだが、歴代の代表チームのうち欧州での経験者が最も多い。洪明甫監督が要求する競技運営によく適応すると思う。

Ｗ杯で上位に進むチームを見ると、中盤でのボール所有時間が長い。そのようなチームが良い試合をする。韓国もその部分でうまく準備しなければいけない。

韓国の失点過程を見ると、７割は守備位置の選定に問題がある。この部分を補完すれば、良い結果をもたらすだろう。厳しい時が勝負どころだ。

◆金皓（キム・ホ）氏「速いプレスが重要」＝韓国は守備への切り替えが遅れる。欧州のアトレチコ・マドリードやバルセロナ（ともにスペイン）は前進して圧力を加える。前方で相手のミスを誘い、得点するケースが多い。

最近、ロシア代表の親善試合を見ながら、間接パスに弱点があることを確認した。こうしたチームには圧力を速く加えればいい。プレスをかけながら相手の背後に回って入る動きをすれば、ロシアの守備を揺さぶることができる。

選手の精神武装も必要だ。奇誠庸（キ・ソンヨン）のように左手で国旗に対する敬礼をするようなことがあってはいけない。


＜Ｗ杯サッカー＞韓国、負担感はもう一つの敵…楽しめば１６強可能（１）