<チャイナインサイト>中国が見る韓流は…米国式の大衆文化に向かう足がかり(3)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2016.06.01 15:45
一方で巧妙な社会風刺を利用して成功する番組も多くなっている。2005年に初放送されたアニメ『喜羊羊与党灰太狼(シーヤンヤンとホイタイラン)』は今年14回目のシリーズを出して最高視聴率17.3%を記録し人気を独占している。これは典型的な善悪対決構図を子供たちが好きなヤギとオオカミというキャラクターに変えた。ヤギとオオカミの善悪構図は見方によってはいくらでも中国社会を構成する多様な摩擦関係に解釈されうる。
また国内でも紹介されて大人気を得ているテレビドラマ『琅ヤ榜』も注目しなければならない。梁の国を背景に朝廷の暗闘を描いた『琅ヤ榜』は昨年の初放送以降、各種インターネット映像の再生サイトで何と35億回以上クリックされた。この話は表面的には「愛国」「民族」などの価値で包装されているが、その中は現実政治に対する強力な比喩と批判が込められているというのが多くの人々の評価だ。