左右分裂現場に加勢した大統領候補たち=韓国
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2017.03.02 17:03
互いに違いすぎた三一節(独立運動記念日)だった。与野党大統領候補のほとんどは、中央日報アンケート調査(1日付4面)で「朴槿恵(パク・クネ)大統領に対する憲法裁判所の弾劾審判に対し、どんな決定が下されるようが承服する」と答えた。だが、三一節のソウル光化門(クァンファムン)広場とソウル広場で100万人以上が対立した弾劾賛否集会には、文在寅(ムン・ジェイン)前「共に民主党」代表を含めて相当数の大統領候補が参加した。国民の統合を成し遂げるべき大統領候補が、各自の陣営に分かれて分裂の現場に立っていた。亜洲(アジュ)大(政治学)のカン・シング教授は「憲法裁判所の決定があと10日しか残っていない状況で、大統領候補が自分の支持層の元だけを訪ねて座っている姿は、票計算だけを前面に出したものとの指摘を受けかねない」として「真っ二つになった国を統合する姿を見せるべきだ」と指摘した。
文氏は昨年11月の第3回ろうそく集会から1日に開かれた第18回まで、李在明(イ・ジェミョン)城南(ソンナム)市長は18回のろうそく集会に一度も欠席することなく参加した。文氏はこの日午後、独立活動家の子孫であるキム・シジン氏の元を訪れ「清算できない親日勢力が独裁勢力とつながって民主共和国を宿主にして歴史を支配しようとする野心まで働かせている」とし、現政権を親日勢力だと遠回しに述べて積弊の清算を強調した。あわせて「三一万歳デモは、失われた国を取り戻そうとするものであり、ろうそく集会は崩れた国を再び興そうという共通点がある。国らしい国であれば、共同体を裏切って抑圧した勢力を罰しなければならない」と主張した。三一運動をろうそく集会と同一視した発言だった。文氏はフェイスブックに「遅滞した正義は正義ではない(Justice delayed is justice denied)」という西洋の格言を引用して「私やわが党は、国民と共にろうそくを灯しながら最後まで真実の糾明と積弊清算をやり遂げる」と強調した。