【社説】大切な成長の火種を用心深く生かすべき=韓国
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2013.07.27 11:32
第2四半期の韓国の経済成長率が2年ぶりに1.1%を記録した。ようやく0%台から抜け出したことはうれしい便りだ。だが、低成長から抜け出す意味のある信号と見るには景気回復の火種がとても弱い。成長の内容を詳細に見ても“上低下高(上半期は低く、下半期は高い)”に自信を持つにはまだ早い。追加補正予算と財政早期支出、不動産のテコ入れ策のような人為的要因が大きく作用したためだ。ここにスマートフォンと半導体の輸出好調で一部大企業だけが潤い、内需業種と中堅・中小企業は依然として冷たい風が吹いている。“手で捕えられる(体感できる)”回復まで通らなければならない道はまだ長い。
唯一気になる大きな課題は企業の設備投資の不振だ。第2四半期の設備投資増加率は前四半期比-0.7%、前年同期比-5.1%などマイナス状態に留まっている。政府が率先して基準金利を下げて財政まで総出動して呼び水の役割をしっかりと果たしたのは事実だ。だが、依然として民間部門の投資心理を刺激するには限界を表わしている。このまま行けば景気回復は瞬間的な効果で終わるかもしれない。0%台成長という最悪の状況は免れたが、下半期3%成長という政府目標は難しい。