<南北統一、教育から>(中)統一展望台、統一館でなく反共館(2)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2016.01.04 17:00
高城統一展望台の後、忠清北道清州市が運営する清州統一館(399平方メートル、93年開館)に向かった。しかし車のナビゲーションでも検索できなかった。現場に到着してその理由が分かった。清州統一館は遊園地・動物園などがある清州ランド事業所(15万6876平方メートル)に2007年に統合され、管理されていた。清州ランドの関係者は「年間およそ33万人が清州ランドを訪問するが、統一館の観覧客は何人か分からない」と話した。清州ランドの正門案内図にも統一館は表示されていなかった。統一館の中の状況は深刻だった。氷点下の天気にもかかわらず統一館は暖房もしていなかった。清州統一館の最も大きな問題は展示物(376点)の老朽化だった。「南北間経済共同体構築」コーナーには南北合作展示物という紹介とともに、生産から15年も過ぎたタンミョン(麺、2001年生産)などが置かれていた。北朝鮮の衣食住コーナーにはかなり古い洋銀製の釜、真ちゅうのしゃもじなどが展示されていた。壁に掛けられたパネルはほこりがかぶっていた。統一部の関係者は「2013年7月に『朴槿恵(パク・クネ)政権の対北・統一政策』に関する掲示物を追加したのが最後のアップデート作業だった」と説明した。
統一館内に置かれた韓国戦争(朝鮮戦争)南侵に関する動画テレビは故障したまま放置されていた。統一部の関係者は「予算に余裕がない」とし「2014年には光州統一館(費用2億9700万ウォン)、2015年には仁川・済州統一館(5億7200万ウォン)を改善した」とし「来年は地域統一館2カ所(約6億ウォン)をリフォームする予定」と述べた。