－－欧州連合（ＥＵ）に関する国民投票を控えて英国の世論が２つに分かれている。『Ｂｒｅｘｉｔ（英国のＥＵ脱退）』が現実化する場合、ＥＵの将来がどうなると思うか。

「ＥＵから脱退すれば、英国は非常に高い代価を払うことになるだろう。スコットランドをはじめとする英国の一部地域でＥＵ再加入運動が広がり、ロンドンの銀行は誰も彼もがパリに根拠を移すだろう。英国だけが損をするが、ＥＵとしては深刻な問題ではない」

－－米中間で韓国がバランスを維持するのは容易なことではない。ひょっとしてこの点について韓国人に言いたいことはあるか。

「ロシアもいるという点を忘れてはいけない。脅威を感じるというのは重要だ。脅威がなければ死んだも同然だ。ある意味で脅威は生きる条件といえる。脅威の中で、ばねのような力も湧いてくるのだ。私があえて韓国人に言いたい話があるならば、先に述べた人口構造的な問題だ。女性の社会的地位、移民に対する態度など人口構造的な問題で画期的進展を成し遂げられなければ韓国はバランスを失うことになるかもしれない」

－－あなたは時事週刊誌『Ｌ’Ｅｘｐｒｅｓｓ』最近号（２月２４日付）の寄稿で「私は何に役立つのか」という質問を絶えずしているといった。

「自分が社会に役立つと感じる時に自分が一番幸せになるということをある日悟り、この時に人生の意味を発見した」

－－数年前からあなたは事物と現状の肯定的な側面を強調するという印象を受けている。あなたが話す「肯定的経済」や「肯定的イデオロギー」がそうだ。このような楽観主義は、あなたの年齢と関係あるということなのか。

「今より若かったことは一度もなかったという気持ちで生きている（笑）。楽観主義と悲観主義は、見る人の態度にかかっている問題だ。サッカーの試合を観戦する時は、どのチームを応援するかによって楽観論者や悲観論者になることができるが、選手の立場としては意味がない。勝とうと努力するだけだ。そうした点で私は楽観主義者でも悲観主義者でもない」

－－最近あなたはすべての国会議員の任期を２回に制限しようという主張をしたことがある。フランス人の反応がどうだったか。韓国でも国会議員への失望感があまりにも大きいためにした質問だ。

「万が一、この問題を国民投票にゆだねるならばフランス有権者の９０％が賛成する」

－－あまりにも活動範囲が広いために、率直に言ってあなたをどう定義すればいいか難しい。あなた自身は人々がどのように記憶してくれることを望むか。

「創造的活動家と記憶してもらえればいい。私がいろいろと仕事をするのは輪廻や転生を信じないからだ。現生でさまざまな人生を同時に生きたいだけだ」

－－この頃はどんなことに関心があるか。

「韓国訪問の準備をしていて、大統領の国政課題についての本の出版も準備中だ。これから数週間、世界各地でオーケストラを指揮しなければならないのでその練習もしている。つまり私が作ったオペラも舞台に上がる。書いている小説も脱稿しなければならない。私が書いた戯曲が９月に演劇として上演されるのでその準備もしている」


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「文化・技術的基盤備えた韓国、低出産の難題解決すれば強国に」（２）