【コラム】目の前に近づいた「人口の崖」=韓国(1)
ⓒ韓国経済新聞/中央日報日本語版2016.03.07 11:31
数日前にふとトルストイの『人はなんで生きるか』という小説を思い出した。「児童親和都市」「子育てしやすい都市」を考えている中で大文豪の言葉が何度も私の頭の中を過ぎ去っていった。この小説の主人公の天使は神の命令を断った罪で裸のまま人間社会に追い出されたが、貧しい靴屋のおかげで凍死せず生き返る。靴屋は寒さに震える天使に何の条件も迷いもなく大切なコートを脱いで与え一緒に暮らしていく。人間の心には根源的に他人に対する「関心」と「愛」があるということだ。
子どもの立場から見れば果たして世の中は幸せだろうか? 大人たちが条件のない関心と愛で子どもを包んでいるのか?