<W杯サッカー>韓国監督留任…責任を取る人はいなかった(2)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2014.07.04 14:48
サッカー協会の無責任な対応も問題を膨らませた。代表チームが振るわない中、協会は積極的な支援もしなかった。執行部の役員は協会長選挙権を持つ市・道サッカー協会長をブラジルに招待し、あちこち連れ回るなど、票ばかり意識した。次期国際サッカー連盟(FIFA)執行委員に挑戦中の鄭会長はロビー活動に没頭し、代表チームに対して十分に力を注げなかった。代表チームの「頭脳」となるべき技術委員会は、報告書の作成に重点を置き、コーチングスタッフとの協業努力を怠った。W杯本大会の経験が大きく不足した選手団には、協会の体系的なサポートが求められたが、協会首脳部までが初歩であるため、力にならなかった。
ブラジルW杯の失敗をあいまいに済ませようとするサッカー協会の態度に対し、サッカー界の関係者は冷たい視線を向けている。世論を眺めながら適当な機会を狙い、洪監督留任カードを取り出したという非難が起きている。1994米国W杯当時に韓国代表を率いた金皓(キム・ホ)監督(70)は「サッカー協会が洪監督を本当に心配していたのなら、W杯本大会前に『成績とは関係なく留任』と釘を刺すべきだった。そうでなかったのなら、技術委員会が今大会の失敗の原因を十分に把握した後、その結果にも基づいて留任を判断するのが正しい。代表チーム監督の任免権を持つ技術委員会を通さず、執行部の判断だけで監督の留任を決めたのは手続きが間違っている」と指摘した。