【コラム】文在寅政権の軍部の風景(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2018.04.05 14:15
奇襲は魔力だ。奇襲は軍指揮官の本能だ。第2次世界大戦のドイツのソ連侵攻、日本の真珠湾攻撃は実感がわく事例だ。北朝鮮の6・25南侵初期も似ている。奇襲は状況の主導権を確保する。北朝鮮はそれを平和にも適用する。
北朝鮮の金英哲(キム・ヨンチョル、72歳)は偵察総局長・大将出身だ。彼は今の南北舞台をかき回す。地位は労働党副委員長兼統一戦線部長。彼の形態は奇襲的だ。彼の表情は無愛想だ。傲慢さが表れている。彼は舞台デビュー当時(1990年の延亨黙首相のソウル訪問)からそうだった。当時、北側の代表団は柔軟な態度を見せた。「しかし若い金英哲人民軍少将は冷たい態度でいかなる言葉もなく手だけ差し出した」(林東源元国家情報院長の回顧録『ピースメーカー』)。林東源(イム・ドンウォン)元国家情報院長は金大中(キム・デジュン)時代の太陽政策の伝道者・管理者だった。