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「北朝鮮が最近テストした新武器は携帯式ミサイル」

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2018.11.20 13:21
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北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長が先週参観したという「先端戦術武器」試験について、携帯式または車両搭載式の新型ミサイルと把握されるという軍当局の1次分析が出てきた。政府筋は19日、「いわゆる先端戦術武器は韓国軍の武器のうちジャベリンまたはスパイクと類似のミサイル武器と把握し、追加で分析している」と明らかにした。これに先立ち北朝鮮の労働新聞は16日付で、海を背景にした金委員長の写真と先端戦術武器試験の参観を報じたが、具体的な説明はなかった。

軍当局が英国から導入したジャベリンは携帯式地対空ミサイル。ジャベリンは最大射程距離4.5キロ、最大速度マッハ1.7だが、射手が映像画面を見ながら目標物に命中するまで誘導する可視線誘導方式で運用される。兵士が肩にのせて発射したり、車両に数発を搭載して運用できる。

 
イスラエル製のスパイクは多目的ミサイルだ。初期には歩兵携帯式対戦車ミサイルとして開発されたが、韓国では海兵隊が西北島嶼の北朝鮮の坑道を精密打撃するために車両搭載型として導入した。海軍の海上作戦ヘリコプターのワイルドキャットには空気浮揚艇をはじめとする艦艇精密打撃用として装着された。最大射程距離は25キロで、電子光学(EO)・赤外線映像(IR)誘導方式をともに使用できる。

軍当局は当初、北朝鮮の報道があった16日午前には「放射砲(ロケット砲)試験」と推定し、午後には確認を避けた。労働新聞に「発射」という表現がない点に言及して評価を保留した。軍が発言を控えた背景には、北朝鮮がテストした先端戦術武器の飛行軌跡を正確に把握するのが難しい状況だったためという声もある。一部では韓米間の情報共有がリアルタイムで行われていないのではという懸念も出てきた。米軍側が自らの情報資産で確保した軌跡を時間が経過してから伝えたという指摘だ。

新武器の分析がすぐに出てこない理由はまだある。北朝鮮はすでに似た武器をテストしたり実戦に配備したりしたからだ。北朝鮮は「ファスンチョン(火縄銃)」と「プルセ(火の鳥)」を開発した。2016年2月には金委員長が出席した中で行われた双方実動訓練で高射銃大隊の兵士が低高度迎撃武器「ファスンチョン3」を発射する映像が公開された。最近の軍事パレードに登場した北朝鮮の戦車は砲塔にファスンチョンを装着して登場した。

北朝鮮が「プルセ3」と紹介した対戦車ミサイルはロシアから輸入した「9k111 Fagot」対戦車ミサイルを改良した武器だ。北朝鮮は2016年2月に試験発射映像を公開し、「携帯用レーザー誘導反タンク(=対戦車)ロケット」発射に成功したと報じた。韓国軍に配備していたTOWミサイルと似ている。

プルセ3は従来より射程距離が長く、破壊力も大きいという。気化爆弾の一種で熱と圧力の効果を複合的に最大化し、従来の高爆弾破壊力より大きい。9月9日の北朝鮮政権創建記念軍事パレードでも新型「プルセ3」が公開された。金委員長の執権後に開発した代表的な「主体武器」に挙げられる。北朝鮮は9月9日、新型ロケット装甲車を公開した。装甲車の上に発射台と見られる装備を載せて注目された。まだ具体的な用途は確認されていない。

軍当局は北朝鮮メディアが「金正日(キム・ジョンイル)委員長の遺訓」と強調して新武器の試験をした背景を分析している。一般的に金正日委員長の遺訓として作られた武器は核兵器や弾道ミサイルを意味するが、今回は遺訓としながらも「戦術武器」として一線を画したからだ。軍の一部では今回の新武器が韓国海兵隊の上陸を阻止する目的で開発された可能性も念頭に置いている。

軍内では北朝鮮が武器の海外輸出を増やそうとしているという分析もある。米国防情報局(DIA)選任情報分析官を務めたアンジェロ州立大のブルース・ベクトル教授は「北朝鮮は依然として武器を中東などに輸出している」と述べた。中東の武装勢力の戦闘員が登場する映像にはファスンチョンとプルセが度々見られる。

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    2018.11.20 13:21
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    1980年代に韓国軍が導入したジャベリン地対空ミサイル(写真=中央フォト)
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