－－ビッグデータで未来予測が可能なのか。

「信号が弱いデータを分析してみれば、予想外に浮び上がってくるイシューを発見することになる」

－－この頃は何に注目しているか。

「犯罪・テロは変わらぬテーマだ。オープンソース運動、ハッカー、バイオ技術、３Ｄプリンター技術の危険性も注目している」

－－ビッグデータは近づく社会にとってどんな存在なのか。

「将来を見通して戦略を立てるのに役立つ道具だ。だがビッグデータ自体が新しい悩みの種をつくったりもする」

ビッグデータの重要成分は個人の細かい記録だ。世界中のあちこちで公共データの公開をめぐってプライバシー侵害論争が広がる。やはり会場で英国オープンデータ研究所ディレクターであるリチャード・スターリング氏に会った。「英国でも論争的なイシューだ。私たちは２年前、個人情報を選別的に取り除いて公開するプログラムを開発し、アップグレードしている」。

朴槿恵政権が国政課題として南景弼知事のような地方政府トップが関心を持ちながらビッグデータの活用は急速に進んでいる。チャン・クァンス韓国情報化振興院長は「データをベースに明日の戦略を立てて威嚇要素に対応する革新になる」として未来戦略センタースタートの意味を説明した。チャン院長の言葉通り、スマート機器の普及率が高い大韓民国の特性をうまく生かせば、ビッグデータ分野の先導国になることができる。革新的な考えと倫理さえあれば…。

人間と人間、事物と事物、人間と事物がデジタル信号をやりとりする世の中で、ビッグファイはますます大きくなる。私たちの社会は、１つの宿題をさらに受けとった。うまく解けば経済危機と災難に対抗する力を得る。反対ならばゴミデータに囲まれて私生活ばかりが奪われてしまう身分になる。果たしてビッグファイは私たちを救ってくれるだろうか。ビッグファイはデータにすぎない。選択は常に、私たちがする。

イ・ギュヨン論説委員


【時視各角】Ｂｉｇ－Ｆｉは私たちを救うか（１）