【社説】南北が手を握って平和統一の大きな道開くべき
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2016.01.02 09:56
北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)第1書記が「新年の辞」の演説の大半を経済に割いた。金第1書記は北朝鮮の朝鮮中央テレビで昨日放映された新年の演説で、「経済強国の建設に総力を集中し、国の経済発展と人民生活の向上で新たな転換を起こさなければいけない」と力説した。特に「わが党は人民生活問題を千万種類の国事のうち第一国事としている」と述べ、特に民生を強調した。執権5年目を迎えた金第1書記は今年5月に第7回労働党大会を控えている。36年ぶりに開かれる党大会を通じて3世統治体制を完成するためには、何よりも住民の生活問題、すなわち民生の安定が重要だという認識が「新年の辞」に反映されたとみられる。
約30分間の演説で核開発や核・経済並進路線に一言も言及しなかったのも、対内安定のための対外環境づくりに目的があるはずだ。市場活性化とインセンティブ制導入など制限的な改革措置で北朝鮮経済が最近は回復の兆候が表れているというが、閉鎖的な経済体制に固執する限り金第1書記が切実に望む経済発展は根本的に限界がある。