【社説】成完鍾に呼ばれて駆けつける金融当局関係者
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2015.04.20 16:36
成完鍾(ソン・ワンジョン)元京南企業会長は2012年に国会議員に当選した後、議員職を失った昨年6月まで政務委員会で活動した。政務委は金融委員会と金融監督院を監視するなど、金融圏に及ぼす影響力が大きい。当時、株式白紙信託委員会は成氏が保有する京南企業株が職務関連性があるため、政務委で活動するには持ち株を売却するか第3者に信託するよう決定した。しかし成氏はこれを不服として行政訴訟を起こしながら政務委員職を維持した。当時も成氏がなぜそこまで政務委員職にこだわるのか疑問を抱く人が多かった。
成氏の過去の行跡が明らかになり、疑問も消えつつある。同時に情けない金融当局の姿も次々と確認されている。成氏は政務委員時代、金融当局と債権団を相手に京南企業に対する特恵と無理な支援を絶えず要求した。当時すでに京南企業は自己資本をかなり蚕食した状態だった。2013年には純損失が3395億ウォン(約370億円)に達した。それでも新韓銀行などから900億ウォンの貸出を追加で受けた。2013年10月にワークアウト(企業財務構造改善作業)に入った後にも6300億ウォンほど支援された。