【コラム】最長の輸出減少、さらに心配なのは対策=韓国(2)
ⓒ韓国経済新聞/中央日報日本語版2016.01.25 16:31
このように全地域・全商品にわたる類例のない長期間の輸出不振にもかかわらず、政策当局の認識は驚くほど平然としている。わずか数カ月前まで「原油安にともなう輸出単価の下落」のせいだと弁解していたが、さらには輸出物量は増えたとか、ほかの国よりも輸出減少率の幅が小さいだとか、さらには世界輸出順位でフランスを抜いてワンランク上昇(7位→6位)したことを自画自賛もしていた(2015年7月1日付産業通商資源部資料)。
政府当局の安易な現象認識は、安易な解決法にそっくりあらわれる。昨年初めに出てきた「2015年海外進出促進業務計画(3大分野6大戦略)」は海外進出の多角化、内需企業の輸出企業化促進、電子商取引など新しい輸出方式の活性化という全く新しいものがない枠にはまった内容ばかりだった。4月の輸出活性化対策や7月の第8次貿易投資振興会の対策も、言ってみれば民間企業が主力品目の競争力向上のために91兆ウォンの設備投資を2016年まで断行すれば政府レベルで「円滑に実行されるように助ける」ということだ。