【社説】朴大統領、「条件付THAAD配備論」で中露をなだめるべき
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2016.09.03 12:02
朴槿恵(パク・クネ)大統領が2日、ロシア・中国・ラオス歴訪を開始し、「北の核の脅威が除去されれば自然に高高度ミサイル防衛(THAAD)体系配備の必要性もなくなるだろう」と述べた。また「THAADは第3国を目標にする理由もなく、実益もない」と話した。韓国は北朝鮮の核のためにTHAADを配備するだけで、脅威がなくなればいくらでも撤去する可能性があることを表したのだ。これはTHAAD配備に対するロシアと中国側の反発を意識した立場説明であり、状況によって柔軟に対処する可能性があることを表したのだ。
朴大統領が中露に向けてこうした「条件付配備論」を述べるのは適切な戦略だ。我々が激しい国内外の反対の中でもTHAADを導入するのは、自らの生命を守るための避けられない選択だ。今も北朝鮮は核兵器の高度化にまい進中であり、最近、潜水艦発射弾道ミサイル(SLBM)発射実験に成功した。こうした冷厳な現実の中で両国がただ自国の安保を害するかもしれないという理由で自衛権レベルのTHAAD配備に反対するのは自国利己主義にすぎない。