イラン産原油の導入が早ければ来月中旬から再開される見込みだ。

韓国政府当局者は８日、「イラン政府が原油の輸送に自国国籍の船舶を利用することを先月提案し、韓国国内の製油会社がイラン石油公社（ＮＩＯＣ）と協議している」とし「来月初めまでには協議が終わるだろう」と述べた。

韓国はイラン産原油禁輸措置である米国の国防授権法で例外に認められたが、先月１日に欧州連合（ＥＵ）がタンカー保険の提供を中止したことで輸入が中断した。

これを解決するためＳＫエネルギーと現代（ヒョンデ）オイルバンクは原油価格、輸送費用、決済方式、船舶保険支払い保証規模、引き渡し時点など細部事項についてＮＩＯＣと調整中だ。ＧＳカルテックスは米シェブロン、Ｓオイルはサウジアラビアから原油を輸入し、今回の制裁案とは関係がない。

日本は７６億ドル（約８兆ウォン）を投じて政府の保証でタンカーを送り、イラン産原油を導入することにしたが、韓国政府は比較的安いイラン産船舶の利用（１０億ドル）を推進してきた。ただ、イランが保有するタンカーの数に限りがあり、導入量は以前よりも減る見込みだ。

韓国政府当局者は「米国とＥＵの制裁に外れない範囲で、国内企業に被害が及ばないのが最善の方法」と説明した。