中国で豚肉需要が大幅に拡大し、欧州産豚肉の需要が高まり韓国の輸入豚肉価格にまで飛び火している。ロッテマートで現在販売している欧州・南米産豚肉の部位別平均価格はキログラム当たり１万２０００ウォン（約１０９３円）で、前年同期より３３％上がった。ホームプラスはキログラム当たり平均１万３０００ウォンで前年同期比２０．４％上昇した。イーマートもやはり前年同期より１０％ほど上がったキログラム当たり１万８００ウォンで輸入豚肉を売っている。イーマート関係者は「輸入豚肉の原価が大幅に上昇したが、魚や野菜など全般的な食品物価もやはり大きく上がった点を考慮しマージンを最大限低くした」と説明した。

輸入豚肉価格が大きく上がった背景には中国の豚肉輸入需要が最近急増したとことがある。中国当局が畜産農家に対する衛生監督を強化し豚肉生産量が減った。これに対し中国で欧州産豚肉の買い占めに乗り出し、韓国の輸入価格まで上昇した。

イーマートのムン・ジュソク畜産部門バイヤーは「輸入豚肉価格が大きく上がった上に国内では高脂肪・低炭水化物ダイエットが流行し豚肉需要が増加した。当分豚肉価格の上昇は続くとみられ、家計への負担が懸念される」と話している。