朴大統領が文化財の補修管理全般に高強度の調査を指示したわけ(2)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2013.11.12 10:33
朴大統領は崇礼門に対しても大きな関心を見せてきた。2008年2月に崇礼門が焼失した時は「とても残念で胸が痛い。国宝第1号として国の魂を持つ宝物が焼け崩れた」と話した。5月4日の崇礼門復旧記念式に参加した際は、「単純な文化財復旧次元を越え民族の矜持を生き返らせ新しい希望、時代の扉が開いたもの」として祝った。こうした状況で崇礼門復旧がずさん施工で行われたという本紙報道が出るとすぐに徹底した調査と不正関連者処罰により不良・不正の輪を根源的に遮断しなければならないという決心をしたものとみられる。
朴大統領は就任時から文化の重要性を強調してきた。就任式で4大国政基調のひとつとして「文化隆盛」を提示し、大統領直属で文化隆盛委員会を設置した。それにもかかわらず、文化財の復旧・保全が不良だらけという本紙の指摘が出され格別の措置を下さなくてはならないと決心したという分析だ。高付加価値の文化産業を育成して創造経済の基盤とし文化隆盛で先導するという意志を明確にし文化界全般に確実なメッセージを投げかけるという話だ。青瓦台(チョンワデ、大統領府)の牟チョル敏(モ・チョルミン)教育文化首席秘書官は、「今年初めから大統領の指示で文化財管理に関する制度改善策をまとめていた。こうした中で中央日報がさまざまな問題を提起し、大統領が指示を下したことを受け、総合的な制度改善策を準備している」と話した。