脱北青少年９人の運命はいまでは中国が握っている。すでに脱北経験があり北へ送還される場合には極刑に処される可能性が高いという分析だ。現地活動家は、「脱北者は現在中国雲南省に移動したとみられる。中国は脱北者問題において北への送還を原則としてきた上、北朝鮮側官僚らは（中国の）旅行許可証を持って移動しており中国も北朝鮮を統制することはできない状況だ」と伝えた。

唯一期待をかけられるのは６月に予定された韓中首脳会談だ。高麗（コリョ）大学北朝鮮学科のユ・ホヨル教授は、「中国も首脳会談に神経を使っており、強制送還が首脳会談に負担になりかねないだけに、政府が公式・非公式のルートを活用して外交的努力を傾ければ中国の配慮を引き出せるのではないか」と分析した。

これと関連し、朴槿恵（パク・クネ）大統領は今月初めのワシントンポストとのインタビューで、「脱北者が北朝鮮に送還される場合にはむごいことになるだろう。中国は脱北者を韓国に送ることを望む」と述べた。外交部は２７日、尹炳世（ユン・ビョンセ）長官主宰で緊急対策会議を開いた後、専従チームを構成して強制送還阻止に乗り出した。駐中韓国大使館総領事部関係者は、「すべての領事人材を動員し送還を防ぐために努力している」と話した。


韓中首脳会談、脱北青少年が変数に（１）