3000億ウォン資産家殺害、ソウル市議が指図(2)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2014.06.30 11:37
だが暴力の前科1つないペン氏が、見ず知らずの人を殺害することは難しかった。最初の1年間、ペン氏はソン氏の周辺をぐるぐる歩き回るだけだった。彼は自宅がある仁川(インチョン)からソウル江西区内鉢山洞(ネバルサンドン)のソン氏の事務室まで50回余りも訪ねて行ったが犯行を実行できなかった。キム氏は今年1月、鈍器と車内にあった電気ショック機器のようなものをペン氏に渡して「これ以上待てない」と促した。
今年3月3日、午前0時40分。ソウル江西区内鉢山洞のSビル周辺は静かだった。ビルのトイレの端に隠れていたペン氏は、ソン氏が3階の事務室に入ると静かに尾行して襲った。さらに激しいもみ合いの末にペン氏は、ソン氏に鈍器を奪われた。差し迫っていたペン氏は、財布の中にあった電気ショック機器をソン氏の首に突きつけた。ドシン。ソン氏が力なく倒れた。彼は倒れたソン氏を鈍器で10回ほど殴った。