【コラム】大統領は政権でなく国会への審判だというが…(2)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2016.04.28 15:50
しかし総選挙の敗北を見る朴大統領の考えは違う。総選挙から2週間も経過した。青瓦台(チョンワデ、大統領府)は敗因を細かくチェックしたはずだ。すっきりしたという反応が多い民心も聞いただろう。その後に出てきた分析が「2党体制の政争を審判して3党政策対決体制に変えたのが民意」とは、とんでもないうえぎこちない判断だ。それで過去を振り返って調べたところ、今回が初めてのことではなかった。盧武鉉大統領は執権4年目に選挙で大敗した後、「1、2回の選挙でどの党が栄えて滅びる、そういうのは民主主義でない」と強弁した。李明博(イ・ミョンバク)大統領は執権3年目の選挙惨敗後、「政府はまた経済回復と持続成長に集中する努力が必要だ」とのみ語った。
こうした青瓦台の認識には多くの理由があるはずだ。まずは負けん気があるだろう。また、頑張ろうとしているのになぜ分かってくれないのかという思いもあるかもしれない。そのような感情のほか、選挙の結果と支持率の体感が何か違うという考えもあるのだろうか。与党の議席が大きく失われて議席分布図が変わったが、政権が押されるほど民心が離れたのではないという説明のことだ。