【時視各角】朴槿恵式の体制競争から抜け落ちたもの(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2016.02.16 18:39
「北朝鮮が生で食べようとする(苦労せずに利を得ようとする)でしょう」
昨年1月、青瓦台(チョンワデ、大統領府)の新年挨拶会だった。朴槿恵(パク・クネ)大統領は当時の文喜相(ムン・ヒサン)新政治民主連合非常対策委員長が「南北関係をなぜ改善しないのか」と尋ねるとこのように答えた。朴大統領の短い一言には北朝鮮政権に対する深い不信がかくれている。振り返ってみれば「北朝鮮が苦労せずに利を得られるようにしておかない」という姿勢がTHAADの公式化、開城(ケソン)工業団地の閉鎖につながったのだろう。