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【コラム】海はごみ捨て場ではない=韓国

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2015.12.28 13:02
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今年9月、極東ロシア取材時にオホーツクという場所に立ち寄った。オホーツク海の名前の由来となった所だが、人口4000人余りに過ぎない閑静な港だった。果てしなく広がる砂利の海岸に水平線の向こう側から寄せる波が白くはじける様子は壮観だった。

だが海岸のごみ捨て場には韓国語の商標が明らかなミネラルウォーターのボトルがごろごろしていた。韓国人を初めて見るという貧しいこの地域の人々がミネラルウォーターを輸入して飲んでいるようには見えなかった。韓国からここまで波に押し流されてきたか、でなければ付近を通り過ぎた船から落とされたのだろう。

 
陸地のプラスチックごみが流れてきて太平洋・大西洋で島をつくったという話は昨日今日のことではない。海鳥や海洋の哺乳動物の死体の内蔵から細かくつぶれたプラスチックのかけらがあふれ出てくるのもよくある話だ。プラスチック島は水上に出てきた本物の島ではなく、プラスチックのかけらが海流を乗ってきては集まり、まるで濃いおかゆのようになった場所だ。全世界の大洋には5カ所程度、こうした島があると把握されている。海がいくら広いとしても73億の人類が捨てる途方もないごみを跡形もなく受け入れることはできない。

太平洋どころかオホーツク海よりも狭い韓国の東・西・南海の事情はどうだろうか。どこにでもあったスケソウダラは絶滅危ぐ種のようになったし、ハタハタは産卵場所を探せず白砂浜に卵を生むのが現実だ。海の白化現象を深刻化させた地球温暖化だけを恨むことができるだろうか。

韓半島(朝鮮半島)から周辺の海に流されるごみは年間16万~17万トンにもなる。政府・地方自治体では継続してすくい出しているが、15万トン程度はいつも漂っている。さらに海洋投機もある。1960年代後半から船にのせて出て行って東海(トンヘ、日本海)や西海(ソヘ、黄海)の2カ所の海洋投機場に出して捨てた陸地の廃棄物が計1億3000万トンだ。これを1カ所に積み重ねればソウルの南山(ナムサン)の2倍にもなる。捨てたり流失したりした網・やなに魚がかかって死ぬ「幽霊漁業(ghost fishing)」もある。年間4万5000トンの廃漁具が沿岸に捨てられる。

幸い、海洋投機は来年初めに完全に消える。2年先送りしていた禁止措置が施行されるのだ。それでも私たちの海がすぐに健康を取り戻すようでもない。沿岸都市の下水処理率を高めて油汚染事故を減らす投資と努力を持続しなければ海はガランとしたまま残っているしかない。

2016年は海洋環境業務が環境部から海洋水産部に離れてからちょうど20年になる年だ。海をごみ捨て場として扱った愚かさから脱却して、海洋先進国へと飛躍する時になった。

カン・チャンス論説委員・環境専門記者

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