崔順実（チェ・スンシル）氏（６０）が青瓦台（チョンワデ、大統領府）側が入手した政府の文書を通じて私益を追求したとみられると、ＴＶ朝鮮が２６日報じた。

これによると、崔氏は２００８年６月、キム某氏から開発制限区域の京畿道河南市渼沙里（ミサリ）漕艇競技場付近の土地を３４億ウォン（約３億１０００万円）で取得した。この土地は国土交通部が複合生活体育施設追加候補地として検討中の地域だった。この放送は崔氏の事務室からこうした内容が入った青瓦台の文書が見つかったと明らかにした。文書の下段には２０１３年１０月２日に国土部長官が報告したと書かれている。

これに関し国土部の関係者は「普通、青瓦台から要請があったり必要な場合は報告をするが、そのような事案であるようだ」と話した。また「文書の内容は大規模な開発事業でなく小さな公園を開発する水準であり、重要な内容ではないため、当時の状況を記憶する公務員はいないだろう」とし「青瓦台に報告したとすれば国土部長官ではなく実務者がメールを通じてしたはず」と語った。

しかしこの土地は生活体育施設に指定されなかった。崔氏は昨年、この土地を処分した。登記簿謄本には崔氏が昨年４月にこの不動産をイム某氏に売却したことになっている。ＴＶ朝鮮は５２億ウォンで処分したことを確認したと報じた。

また、この放送は崔氏の側近の事務室から、２０１４年４月２９日に青瓦台教育文化首席室が送った体育特技者入試関連文書を発見したと明らかにした。同年、崔氏の娘チョン・ユラ氏（２０）が梨花女子大に体育特技者として入学した。文書の上段にはファックスで送信された記録があった。文書には「団体種目で個人の技量を評価できるシステムが必要」「体育特技生の面接の比率を減らし、個人別記録を反映するべき」などの内容があった。その半年後の２０１４年１０月にチョン氏は大学に合格した。書類締め切りの４日後に獲得した仁川アジア競技大会乗馬団体戦の金メダルが考慮された。