【コラム】北最高幹部3人の「外交的クーデター」に対処する方法(2)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2014.10.08 17:09
いま朴槿恵政権がするべきことは明らかだ。2010年から南北関係をふさいできた5・24措置を解除し、8年間に190万人の韓国人を迎えた金剛山(クムガンサン)観光を再開しなければならない。北が「外交的クーデター(diplomatic coup)」を起こしただけに、南も大胆に応えるべきだ。もちろん北朝鮮も誠意を見せる必要がある。お互い信頼することが、対決構図を平和と協力に転換する唯一の方法だ。
開城(ケソン)工業団地の正常化が切実に求められる。南北間の平和と協力の象徴である開城工業団地は、北朝鮮に対する新規投資を認めない5・24措置のため、かろうじて呼吸だけをしている。当初の計画通りなら今ごろは800万坪の工業団地が全面的に稼働し、北朝鮮の勤労者70万人が働いていなければならない。しかし現在の稼働面積はわずか40万坪、勤労者は5万5000人だ。北朝鮮の勤労者は教育を受け、生産性が高いが、中国・ベトナムの勤労者に比べてはるかに少ない賃金を受ける。このため開城工業団地に支障が生じれば、それによる損失は北よりも南がはるかに大きい。