【コラム】南北関係に春はいつ訪れるのか(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2014.04.08 16:39
春の花が一斉に咲いた。西帰浦(ソギポ)で始まった花の爆竹が大韓海峡を越えると、一気にソウルまで北上するとは誰が予想しただろうか。寒かった先月中旬、花の便りはまだ遠かった。ところが数日間続いた春の日差しに準備でもしていたかのように、一斉につぼみが開いた。もともと春の訪れには順序がある。黄色いサンシュユが残雪の寒さに震えながら春を知らせると、これにゆっくりと応えるようにレンギョウが咲く。黄色に染まらないようツツジが警戒しながら濃い桃色を見せれば、次は白い花の番だ。小さな燭台のようなモクレンが咲く。やはりピークは桜の花だ。ぶんぶんと蜂の群れが登場するのもこの頃、満開した桜の花がそよ風に散る道は幻想的というしかない。
ところが今年はすべての春の花が一斉に咲いた。気象異変というが、時々こういうことがある。サンシュユと桜、モクレン、アンズの花が同時に開花した風景を、故郷の言葉では「コッサテ(花崩れ)」、最近の世界流行語では「テバク(=大当たり、大ヒット)」、花テバクだ。花テバク! 花の美しい象徴にテバクという世俗的な言葉をつける違和感をなくした主人公が朴槿恵(パク・クネ)大統領だ。ドイツのメルケル首相もテバクを「Glcksfall」と表現し、ドイツ統一に対する自分の歓喜を込めていると語った。すべての春の花があふれ出た最近の山河を、幸運が流星雨のようにあふれるGlcksfallとしても不足はない。