【中央時評】ウイルスとの戦争で追いやられる人間社会=韓国(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2015.07.14 10:48
MERSの津波がさらって行った所で、新種の感染病恐怖は相変わらずだ。5月20日に最初の患者確診後ほとんどすべての行事が中止になっている中で、6月8日にソウル世界科学記者大会が開幕した。時期が時期だけにMERS特別セッションも開かれた。科学ジャーナリズムセッションも異彩を放っていた。「明日、自分がMERSの記事を書くならば何に焦点を合わせるか」という質問を与え2種類の答のうち1つを選んでグループに分かれて座った。答は「韓国がMERS事態(outbreak)にどのように反応しているのか」「ウイルス生物学・疫学・歴史はどうなのか」のうちの二者択一だった。オブザーバーとして参加して状況を見ると60対20だった。
次は双方の論拠を尋ねた。1つ目を選んだ側は「突発事態に対する対応が重要だが、科学記者の任務はそういうところにあるから」と述べた。2つ目を選んだ側は「新種ウイルス感染の実体が何なのかを取材してこそパニックを防げるため」と述べた。双方が同意したのは情報をコンテクストに合うよう提供し、大衆の合理的判断を導く科学コミュニケーションが容易ではないということだった。