【社説】WHOの忠告に耳を傾けるべき理由=韓国
ⓒ韓国経済新聞/中央日報日本語版2015.06.14 12:41
世界保健機関(WHO)と韓国の専門家で構成された合同評価団が13日、韓国の中東呼吸器症候群(MERS)拡散の要因として、感染病に対する医療スタッフの認識不足とともに医療ショッピング、見舞い、家族の看病など韓国の医療慣行を挙げた。これはこれまで先進化したと自負してきた韓国の医療体系と病院文化を根底から振り返らせる。WHO合同評価団は8日に入国し9日から5日間にわたり韓国の専門家とともに問題点を分析し、この日こうした内容の調査結果を出した。
特に患者がもっと大きな病院を求め複数の病院を渡り歩く“医療ショッピング”の慣行が(MERS拡散の)要因として作用する恐れがあるという指摘は骨身にしみる。韓国は健康保険制度で定めた少ない金額の診療酬価のおかげで医療機関の敷居を大きく低くしたという評価を受けてきた。だが、過度に値段が安く救急室にさえ行けば大病院に入院できるので大病院への偏りという副作用も誘発した。