【取材日記】最高法廷を侮辱した韓国のエリート法曹人
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2017.02.22 16:36
「そうするなら、なぜ憲法裁判官になったのですか」。憲法裁判所の大法廷で20日、耳を疑わせるような言葉が出た。朴槿恵(パク・クネ)大統領代理人団所属の金平祐(キム・ピョンウ)弁護士(72)が憲法裁判官に向けた怒鳴り声だった。「弁論を終結する」という李貞美(イ・ジョンミ)憲法裁判所長権限代行の話を切った金弁護士は席から立ち上がって「私は糖尿病を患っている」と発言を始めた。「どのような内容か」という質問に彼は「食べ物を食べる時間を与えてほしい」ととんでもない答えをした。李権限代行が「裁判の進行は私どもがすることです」と弁論終結を宣言したところ、彼は「なぜ勝手に裁判を進めますか」と再び大声を張り上げた。
京畿(キョンギ)高校とソウル大学法科大学を卒業した金弁護士は法曹界のエリートだ。裁判官出身である彼は、米ハーバード大学ロースクールの研究員、大韓弁護士協会の会長を務めたこともある。経歴から見れば、韓国の法曹界を代表する人物の一人だ。