「ブルドーザー精神でトヨタに勝った」韓国人企業家(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2011.05.19 12:00
カンボジアは1人当り国民所得640ドルの貧しい国だ。車が売れるものかと思うが需要はあるものだ。中古車を含め年間3万台が売れる。大企業が敬遠するこの市場に単身ですき間に食い込み、トヨタを抜いて新車販売1位を達成した企業家がいる。コッコン自由経済地区に16万5000平方メートル規模の自動車組み立て工場を設立したKHモータースのイ・ギョヒョン代表(52)だ。
◆冷蔵庫のドアを開ける=「社長はブルドーザーです」。今月3日、コッコン自由経済地区カムコモーターの現地スタッフの言葉だ。15年間ベトナムなどでの中古車販売で鍛えてきたイ代表は2004年、カンボジアに視線を転じた。ベトナムは飽和状態で環境規制も強化された。そこで完成車で勝負することにし、何も考えずにカンボジア行きの飛行機に乗った。それからカンボジアの財閥LYPグループ会長を訪ねて行った。タクシン元タイ首相の友人でもあるリーヨンパット氏。もちろん会ってくれなかった。だがあきらめなかった。彼が行くホテルごとに追いかけた。誠意が通じたためなのか。ついに機会をつかんだ。現地組み立て工場を建てればカンボジアは技術を習うことができ、合弁会社は関税を低くすることができると説得した。2007年6月に合弁会社のカムコモーターはこのようにして設立された。
「ブルドーザー精神でトヨタに勝った」韓国人企業家(2)