「北朝鮮の無人機は金正恩の2015年統一大戦に向けた偵察目的」(2)
ⓒ韓国経済新聞/中央日報日本語版2014.09.14 12:39
北朝鮮の無人機の残骸は3月24日に京畿道(キョンギド)坡州で発見された後、3月31日にペクリョン島、4月6日に三陟で相次いで発見された。坡州の無人機の場合、開城(ケソン)から5キロメートル離れたところから発進し、坡州市と高陽市(コヤンシ)を経てソウル市庁近くまで飛び偵察した上で引き返し坡州市庁近くに墜落した。ペクリョン島の無人機は海州(ヘジュ)南東側27キロメートル地点の草庵洞から出発して西に向かって飛行し、西海5島地域である小青島(ソチョンド)と大青島(テチョンド)上空をジグザグに飛行しながら18~20秒間隔で軍事基地を集中的に撮影した後墜落した。三陟の無人機の場合、北朝鮮の江原道平康(カンウォンド・ピョンガン)から東に17キロメートル離れた塔巨里(タプコリ)を出発し、華川(ファチョン)と春川(チュンチョン)を経て復帰しようとしたが方向制御装置などが故障し南東側150キロメートルをさらに飛行した後に燃料不足で墜落した。これまで北朝鮮の無人機と関連してはテロ用、偵察用、試作品などの憶測が出ているほか、野党陣営からは「北朝鮮が送ったものではない可能性が大きい」として陰謀説も提起されたが、統一大戦の準備道具であることが明らかになったのは初めてだ。
安保当局が把握した北朝鮮の2015統一大戦要綱によると、北朝鮮軍は全面戦争開戦3~5日以内の韓半島完全掌握を目標にする。強力な速度戦で侵攻戦争を早期に終わらせるという戦略だ。まず西海岸上陸とともにムンサンと広徳山(クァンドクサン)の軸線を同時多発的に攻撃するという計画だ。三陟の無人機の当初飛行経路だった広徳山地域は韓国軍の3軍と1軍の戦闘防御区域で、江原道と京畿道の境界地域だ。北朝鮮軍にとって広徳山軸線は韓米連合軍の主力部隊を避けられるという長所がある。