スペイン・ラスパルマス港の変身…「ウェルカム・アゲイン、コリア」(1)
ⓒ韓国経済新聞/中央日報日本語版2016.05.23 15:48
#1.港の防波堤に沿って長さ70メートルの大型掘削塔を備えた石油ボーリング用海上プラットホームが7隻も並んでいる。巨大な構造物の塔と塔をつなぐ行列は壮観だ。海洋プラットホーム停泊専門港に変わった最近のラスパルマス港の姿だ。一日生産量10万バレル規模の大きさに圧倒され、その前を行き来する旅客船と貨物船の姿はあたかもおもちゃのように見える。1隻あたりの停泊料は月20万ユーロ(約2億6000万ウォン)と収入も悪くない。空いている港湾設備を活用し、原油安時代に稼働を中断した石油ボーリング設備の「駐車場」となったラスパルマス港の変身に驚く。
#2.1960年代から韓国遠洋漁業の本山といわれたここでは、もう韓国漁船の姿はほとんど見られない。港の中の造船所ドックには廃船手続きを踏んでいる300トンほどの韓国漁船5隻だけがエンジンを止めて置かれている。韓国人船員墓地、「韓国広場」など、過去の思い出の場所が色あせた姿で依然として残っているが、そのどこにも現地市場を狙った韓国企業の姿は探せない。法人税4%という租税特例地域のここを欧州・アフリカ市場進出の基地として活用する400余の外国企業で混み合っている。