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「北のICBMは交渉用、SLBMは致命的」(1)

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2016.04.26 14:52
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朝鮮中央通信は昨年5月9日、金正恩(キム・ジョンウン)第1書記が潜水艦発射弾道ミサイル(SLBM)の試験発射を参観したと報じた。特に朝鮮中央通信の報道の中には「金正恩同志の直接的な発起と詳細な指導の中で開発完成された我々の戦略潜水艦弾道弾」という部分がある。先頭に立って新しいことを企てるという意味の「発起」という表現に、SLBMに対する金正恩の執着が見える。

労働新聞は23日にも金正恩がSLBM射出試験を参観したと報じた。統一部によると、金正恩がSLBM発射試験を参観したと労働新聞・朝鮮中央テレビなど北朝鮮メディアが公開的に明らかにしたのは昨年から計3回。SLBM開発を本格的に推進し始めた昨年から金正恩が現場に直接かかわる姿を伝えたのだ。

 
シン・インギュン自主国防ネットワーク代表は「先端武器競争で遅れをとるしかない北としては、最小限の費用で相手に脅威を与えることができる核、大陸間弾道ミサイル(ICBM)、SLBMの開発にこだわるしかない」とし「金正恩は核とICBMを父の金正日(キム・ジョンイル)の政治的功績に、SLBMは本人の成果とするようだ」と述べた。シン代表は「金正恩が自ら潜水艦に乗って追加の建造を指示するなどの行動を見せたのがその一例」と説明した。SLBMは投資額に比べて大きな脅威を与えることができる。

韓国海軍の初代潜水艦戦団長を務めたキム・ヒョクス予備役准将(提督)は「いくら粗悪な潜水艦でも水中に入ってしまえば発見するのが難しい」とし「そのような潜水艦から弾道ミサイルを発射すれば、それ自体が災難」と述べた。北朝鮮が海中で密かに接近して奇襲的に弾道ミサイルを発射するということ自体が大きな脅威ということだ。それだけSLBMは米国や韓国にとって致命的な武器だ。

射程距離1万キロ以上のICBMは大規模な発射場が必要であり、発射に多くの費用(政府推算5億ドル前後)がかかるうえ、事前に発射準備過程が露出する可能性もある。北朝鮮が平安北道東倉里(ドンチャンリ)一帯にミサイル組立工場を建設し、発射台に覆いを設置したのも事前露出を避けるためだ。たとえ秘密裏に発射されるといっても、米国本土まで1時間ほどの飛行時間に海上や陸上で迎撃の準備をする時間的な余裕もある。


「北のICBMは交渉用、SLBMは致命的」(2)

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