<ロッテ経営権紛争>1人が降伏してこそ終わるゲーム…ルビコン川を渡った兄弟
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2015.08.04 10:12
「ルビコン川を渡った」。ユリウス・カエサルが軍隊を率いてローマに入城して述べた言葉が、ロッテグループの辛東主(シン・ドンジュ、重光宏之)・辛東彬(シン・ドンビン、重光昭夫)兄弟間の経営権争いにも登場した。複雑に絡んだ支配構造上、適当な妥協は現実性が落ちるだけに、2人のうち1人が「白旗」を上げてこそ終わる戦いと考えているからだ。双方ともに「株主総会と法的手続きを動員し、勝つことができる」と断言した状態だ。
ロッテグループの持ち株会社である日本ロッテホールディングスの株主総会が戦いの最も大きな分岐点だ。先月27日に辛東主前日本ロッテ副会長(61)が辛格浩(シン・ギョクホ、重光武雄)総括会長(94)に同行し、ロッテホールディングスの取締役6人の解任を指示すると、辛東彬ロッテグループ会長(60)は翌日、これを覆す取締役会決定をし、辛格浩総括会長を経営から退かせた。その代わりに「辛総括会長を名誉会長に推戴する」と明らかにした。現在、ロッテホールディングスの定款には名誉会長の職位がないため、株主総会を開かなければならない。辛東彬会長は3日に入国し、「6月30日に株主総会を開いた後、1カ月ほどしか経っていない状況で(すぐに)するのがよいのか、それとも待ってするのがよいのか考えて決める」と明らかにした。