【中央時評】韓国の1-3月期の成長率サプライズに潜む影(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2024.04.30 12:05
韓国銀行(韓銀)は24日、韓国の1-3月期の実質GDPが前四半期比で1.3%成長したと発表した。1.4%だった2021年10-12月期以来9期ぶりに1%台の成長率となった。前年同期比では3.4%と8期ぶりに3%台の成長率となっただけに、サプライズと見ることができる。
具体的には民間消費が前期比0.8%成長した。2022年10-12月期以降は不振が続いたが、民間消費が伸び始めたとみることができる。政府消費は前年同期比-0.6%と、むしろ減少した。注目されるのは建設投資の反騰であり、一部のメディアは今回の成長率サプライズを牽引した主な要因と分析した。前期比2.7%成長という数値が高いのは事実だが、昨年10-12月期に-4.5%だったためこれによる錯視があり、前年同期比ではむしろ-0.6%と減少した。したがってこの数値を見て建設景気が回復傾向に入ったと判断するのは早い。むしろ政府が最近PF(プロジェクトファイナンス)不良事業場の競売・公売引受方法を追加で許容したことに見られるように、現在の不動産市場は限界に達したとみることができる。