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ロシアの拒否で国連専門家パネル終了へ…北朝鮮制裁「監視カメラ」消えた

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2024.03.29 15:57
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28日(現地時間)にロシアの拒否権行使で国連安全保障理事会傘下の北朝鮮制裁委員会専門家パネルの任期(4月30日まで)を終了することになったのは、数十年間続いてきた北朝鮮制裁史上最も大きな退歩と見ることができる。ロシアのプーチン大統領は核能力の高度化に余念がない北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長に大きな贈り物をしたほか、北朝鮮制裁を避けて北朝鮮を支援してきた国がさらに大胆に制裁を無視する環境をもたらした。

専門家パネルは北朝鮮制裁分野では最も権威がある集団であり、制裁違反容疑を追跡して調査することに特化している。国際的に最も包括的で膨大な情報を安保理に報告し、一般にも公開する。これを通じて制裁遵守を促すのに重要な役割をしてきた。

 
専門家パネルは15年前の2009年に始まった。その後、北朝鮮制裁違反行為を監視してきたため、長く蓄積した情報に基づき長期の調査が可能という長所があった。これを通じて調査の連続性と信頼性も確保できたが、一つの違反容疑を数年かけて調査したり、関連する別の容疑に調査を拡張するケースも多かった。

特に年2回公表する報告書に制裁違反の余地がある国として名前が挙がるだけでも国際社会の注目を浴びるなど、直接・間接的に制裁遵守の圧力を加える効果もあった。

ロシアが専門家パネルの任期を終わらせたのもこのためだ。北朝鮮と制裁違反に該当する武器取引を続ける必要があるロシアとしては手足を縛るような「邪魔者」をなくす必要があったということだ。

実際、ロシアは昨年8月にも国連安保理でロシア民間軍事会社「ワグネル」がマリ軍部と共に人権を侵害しているという報告が出ると、2017年からマリに対する制裁の更新を拒否した。違法な侵略戦争遂行の障害を取り除くために常任理事国としての強大な権限を乱用しているのだ。

実際、北朝鮮制裁違反の疑いを最も多く受けてきた中国とロシアさえも専門家パネルを完全に無視することはできなかった。パネルが違反容疑を提起するたびに答弁書を送り、制裁を遵守するため努力すると主張した。違法な石炭取引が疑われる偽装北朝鮮船舶の自国港停泊には「人道主義的な目的で食料を積載しようとした」と釈明した。

少なくとも制裁体制を尊重する枠組みの中で隙を狙った。しかしこれからは監視カメラが消えた地帯で果敢かつ容易に犯罪ができる状況になった。

ただ、方法論的な側面で大きな打撃を受けたが、制裁体制自体が毀損されたのではない。韓米日などが任期延長が実現しないことを知りながらもこの日の投票に同意したのも、ロシアのむやみな主張から制裁体制を守るためだった。

ロシアはパネルが毎年決議採択を通じて任期を延長するように、すべての北朝鮮制裁にも毎年適時性を検討するサンセット条項を入れようと主張したからだ。北朝鮮制裁も毎年新たな決議の採択を通じて更新すべきという趣旨だが、ロシアと中国が新たな決議に賛成する可能性は極めて低いため、事実上、1年後には国連のすべての北朝鮮制裁をなくそうという主張と変わらなかった。結局、制裁を失うのか、パネルを失うのかという二者択一の状況で後者を選んだのだ。

もちろんパネルが消えても制裁委は維持される。制裁違反容疑に対して適切な措置を取るのが本来の制裁委の設立目的であり、専門家パネルはこれを円滑にするために一部の権限が委任されて活動してきた。パネルがなくなっただけに、これからは制裁委レベルで該当機能をさらに積極的に遂行することが予想される。

国連のデュジャリック報道官も否決後にニューヨーク国連本部で開かれた定例記者会見で「北朝鮮制裁委は制裁体制の履行を監視する役割を継続して遂行するはず」とし「安保理理事国と北朝鮮制裁委構成員国は北朝鮮制裁を含むすべての安保理制裁を持続的に知らせるため適切な行動をすることが重要だ」と述べた。

政府は韓米日とオーストラリア、欧州連合(EU)など同盟・友好国が連合して独自制裁と制裁の履行監視を強化する案を講じている。ロシアの拒否権でまひした安保理機能の一部を連合制裁網を通じて埋める戦略だ。

ただ、米ロおよび米中間の対決激化で世界が陣営化する傾向が続く中、中ロが客観性と信頼性などを指摘する可能性が高い。呉俊(オ・ジュン)元国連大使は「専門家パネルがなくなっても安保理の制裁自体は続くはずだが、客観的な報告書に基づく討論よりは理事国が提起する違反証拠を中心に扱うことになり、さらに論争的になる可能性がある」とし「まだ任期終了が1カ月ほど残っているだけに専門家パネルを残すための安保理内の協議の可能性も排除できない」と述べた。

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