【中央時評】地下鉄で臭いがしたら=韓国
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2019.06.07 16:35
真夏に冷房がガンガン効いているところ。どこもどこ、地下鉄だ。最近では地下鉄でガンガン使えるものがもう一つ増えたが、それがWi-Fiだ。当然無料だ。だってここは韓国だから。檀君以来、大韓民国最高の造形物は何かを挙げるとき、地下鉄を忘れてもらっては困る。ソウルに地下鉄がなかったら、韓国現代史も別のものになっていただろう。光化門(クァンファムン)ろうそく集会ははるかに品のないものになっていたに違いない。地下鉄エスカレーターで歩いたり走ったりせずに、2行に並べというのが彼らの啓蒙だ。しかし、市民は依然として屈せず1列に並んで民意を表現する。教えようとするな。大統領も弾劾した市民だ。地下鉄が私たちの時代の広場だ。
日本の地下鉄には携帯電話を見ている日本人たちが粛然としている。ときおり聞こえる電車の騒音を除けば寺ではないかと思うほどだ。しかし、携帯電話には明らかに通話機能があるため、地下鉄だからといってこれを使わずにいるのは教育勅語の教えに符合しない。能率と実質崇拝。そのため昨日食べたキムパプの品評と、今日会った取引先の職員情報を同乗の搭乗客と嬉々としてシェアするのが私たちの日常の美徳だ。地下鉄は公論の場だ。