【社説】「黒い頭の外信記者」で露見した韓国与党の言論観
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2019.03.20 08:52
共に民主党の李海植(イ・ヘシク)報道官が「文在寅(ムン・ジェイン)大統領が金正恩(キム・ジョンウン)の首席報道官になった」という見出しの記事を書いた記者を名指しで「売国」云々と言って非難した。言論の自由に対する明白な威嚇だ。撤回するのが当然だ。12日、羅卿ウォン(ナ・ギョンウォン)韓国党院内代表の「首席報道官」に言及した演説が波紋を呼ぶと李報道官は「この記者は国内の報道機関に勤めていたが、ブルームバーグ通信のリポーターに採用されてまもなく問題の記事を掲載した」とし、「米国籍の通信社を隠れみのに国家元首を侮辱した売国に近い内容」と論評した。
それを受けてソウル外信記者クラブ(SFCC)に続きアジア出身米国ジャーナリスト団体「アジア系アメリカ人ジャーナリスト協会(AAJA)」ソウル支部も論評撤回を促す声明を出した。AAJAは「該当記者が身の危険まで脅かされる状況に憂慮を禁じ得ない。このような威嚇は言論の自由を害する行為」と反論した。先立ってSFCCも「これは言論統制の一形態であり、言論の自由に冷水を浴びせること」と批判した。