北朝鮮祖平統委員長の「突出発言」…作戦か
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2018.11.05 10:44
李善勧(リ・ソングォン)北朝鮮祖国平和統一委員会(祖平統)委員長が「突出発言」シリーズを完成した。先月、10・4宣言記念式のために北朝鮮を訪問した韓国の企業トップに「冷麺がのどに通るか」と発言したことに続き、執権与党政策委議長には「お腹が出た人」と発言をしたという話が流れ出た。李善勧委員長は先月5日、北朝鮮を訪問した共に民主党の金太年(キム・テニョン)政策委議長に「お腹が出た人に予算を任せてはならない」と話したという。当時同席者によると、民主党側関係者が「この方がわが党で政府予算を総括している」と金議長を紹介すると、李善勧氏がこのように答えたということだ。当事者である金議長は4日、李善勧氏の発言を尋ねると、「度々ゴシップを作り出すな。すると本質は薄れる」と明らかにした。民主党では当時は食事の席で、あまり意味のない冗談程度に受け止め、同席者も笑って済ませたという。民主党内外では李善勧氏の発言が荒いのは事実だが、席を和気あいあいにさせようとした冗談だったと見ている。金議長は「(該当発言が)深刻に行き来したのではないか」という質問に「そうだ」と答えた。
李善勧氏は北朝鮮軍の対南通として経験が豊富な人物だ。今まで30回以上各種南北会談に参加した。彼は2010年5月、記者会見で天安(チョナン)艦襲撃の証拠についてすべてねつ造されたと主張した。2016年、祖平統委員長に昇進した。北朝鮮高官級要人のうち唯一、今年平昌(ピョンチャン)冬季オリンピック(五輪)開幕式と閉幕式に全部参加した。かつて彼に会ったことのある韓国側要人によると、李善勧氏は韓国社会に対してよく知っており、機先を制するために厳しい態度で出たりした人物だ。