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文大統領「必ず分断克服」 法王庁「韓半島に平和祈願」

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2018.10.18 08:37
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文在寅大統領と金正淑夫人が17日午後(現地時間)、ローマのサンピエトロ大聖堂でピエトロ・パロリン国務長官が執典した「韓半島平和のための特別ミサ」で祈りを捧げている。(写真=青瓦台写真記者団)
韓国の文在寅(ムン・ジェイン)大統領は17日(現地時間)、「韓半島(朝鮮半島)での終戦宣言と平和協定の締結は、地球上最後の冷戦体制を解体することになるだろう。我々は必ず平和を成し遂げて分断を克服する」と述べた。この日、バチカンのサンピエトロ聖堂で開かれた「韓半島平和のための特別ミサ」記念演説でだ。文大統領は「人類はこれまで戦争という恥ずかしい歴史を書き続けた」とし「(旧約聖書)『詩編』の中の御言葉のように、これからは韓半島で『慈愛と真実が出会い、正義と平和が口づけする』だろう」と強調した。

文大統領は「韓国カトリック教会は、植民地と分断、戦争と独裁の闇の中で、人間の尊厳と正義、平和と愛の道を照らす灯台になった」とし、北朝鮮の非核化議論が進められている状況で法王庁がその役割を果たすよう迂回的に要請した。文大統領は「私自身も天主教の正義平和委員会と天主教人権委員会委員として活動し、その事実を非常に誇らしく考えている」とも述べた。

 
文大統領は18日正午(現地時間)、フランシスコ法王を表敬訪問する予定だ。文大統領はその場で法王の訪朝を要請する。法王の訪朝は、先月の平壌(ピョンヤン)南北首脳会談で、文大統領が「法王が北朝鮮を訪問してくだされば」と要請し、北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長が「訪朝を熱烈に歓迎する」と答えたことから推進された。文大統領は昨年就任直後から法王庁に特使を派遣して韓半島(朝鮮半島)平和定着に向けた法王庁の役割を要請してきた。

フランシスコ法王も今年6月、世界教会協議会のチャン・サン共同会長一行と会い、「韓半島の平和のために毎日祈っている」と述べ、特別な関心を示したという。文大統領と法王が会うのは「個人謁見(private audience)」で、倍席者はもちろん記録員や録音機さえ許されていない。青瓦台(チョンワデ、大統領府)関係者は「外交的な慣例を勘案すると、訪朝の要請に対して法王がすぐに確答を出すのは難しいだろう」としながらも「『積極的に検討』などのメッセージを出す可能性がある」として期待をにじませた。

実際、法王庁は法王面談前から文大統領に対して破格のもてなしで迎えた。この日のミサは法王庁の首相格であるパロリン国務長官が執典した。国務長官の執典はもちろん、特定国のための特別ミサそのものが異例だ。ミサ後、訪問国首脳の演説を許したこともやはり破格の扱いだ。法王庁はこれについて「歴史が長く、過去の事例をすべて確認することは難しいが、文大統領の演説は『唯一で例外的(unique and exceptional)』」と明らかにした。

パロリン国務長官は説教で「神に世の中のための平和の贈り物を懇請したい」とし「特に、永らく緊張と分裂を強いられていた韓半島にも、平和という単語が満ち響きわたるように祈りで懇求しよう」と語った。

一方、これに先立ち文大統領は、この日セルジョ・マッタレッラ伊大統領との昼食会に続き、ジュゼッペ・コンテ首相との韓伊首脳会談で南北首脳会談など韓半島情勢に対して意見を交換して支持を訴えた。

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