【噴水台】韓国と日本の天下り人事
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2018.09.11 11:40
日本の官僚は日本最高のエリート集団だった。だが1990年代に入り「失われた20年」が始まると、彼らは道を失った。政府と官僚の役割が大きく減ったためだ。それでも傘下の公共機関に対する監督権限は相変わらずだった。力が抜けた官僚らは天下り人事で満足しなければならなかった。「天下り」。本当に絶妙な表現と言うほかない。組織内部から引き上げられたりスカウトされたりするのではなく、文字通り上から下される人事という話だ。
このような形で生きる道を探した日本の官僚らは1度の天下りにとどまらない。通常3年任期で公共機関の理事長などを勤めた後は後輩の目を気にしてポストを譲る。その後1~2回ほど席を移る。徐々に組織の規模が小さくなり年俸も減る。しかし大衆の関心から遠ざかる「神も知らない職場」に隠れ「一生現役」で生きていくことになる。