【取材日記】韓国、鉄道の競争力強化のために天下り社長?
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2017.03.15 11:11
まもなく開通100日を迎える水西(スソ)高速列車(SRT)は競争による鉄道サービスと鉄道産業の競争力向上という名分から始まった。全国を舞台にした一般列車をKORAILでなく、他の会社(SR)が運営するのは初めてだった。そのため、SRの設立過程で「政府が鉄道の民営化を強行しようとするのではないか」という鉄道労組などの強い反発を呼んだこともある。だが、政府は「鉄道運営の効率化と競争力の向上のために不可欠だ」として譲らなかった。
だが、14日に就任したSRの2代社長のプロフィールを見た瞬間、政府の意志を疑わざるを得なかった。わずか15日前、国土交通部交通物流室長(1級)から退任したイ・スンホ氏が社長に就任したわけだ。国土部では彼が交通分野政策を長い期間担当し、鉄道に対する理解が高いと説明しているが、誰が何と言っても明らかな天下り人事であることを否定することは難しい。