【社説】「小さな青瓦台」を約束したはずだが
ⓒ韓国経済新聞/中央日報日本語版2018.07.28 13:57
青瓦台(チョンワデ、大統領府)が組織改編で秘書官を増やし、部処の広報・政策統制を強化した。もちろん予算も増やした。趣旨自体には一理ある。最低賃金の急激な引き上げで反発が大きい自営業者の問題を担当する自営業秘書官を新設した。部処の政策調整と中長期的企画機能に注目したこともそれなりに意味がある。問題は組織と人員が増えれば青瓦台が第2の内閣になる「青瓦台政府」現象に弾みがつき、当然視されるという点だ。
そうでなくとも「青瓦台の独走で部処は見えない」と懸念の声が出ている内閣だ。北朝鮮核問題、最低賃金などの主要経済政策は言うまでもない。些細なことまで青瓦台が主導権を握って進めているのが現実だ。部処を掌握することをあたかも国政をうまく推進しているかのように考える風土までが加わり、「内閣パッシング」という新造語が登場した。発足当時に「青瓦台は部処を掌握しない」といった任鍾ソク(イム・ジョンソク)秘書室長の発言とは距離がある風景だ。