【コラム】「ナッツリターン」のデカルコマニーになる「水かけ姫」事件
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2018.05.07 09:27
想像は現実になった。
1月13日、ソウル光化門(クァンファムン)世宗大路区間で平昌(ピョンチャン)冬季オリンピック(五輪)の聖火を手に持った趙亮鎬(チョ・ヤンホ)韓進グループ会長の後ろを笑顔で走る趙顕娥(チョ・ヒョンア)氏(44)と趙顕ミン(チョ・ヒョンミン)氏(35)の姿が始まりだった。冬季五輪の閉幕から1カ月ほど経過して報道資料が配布された。「豊富なホテル経営経験からホテル関連業務を総括することになる」という内容だった。2014年12月、米ニューヨークJFK空港を出発しようとする大韓航空の旅客機で機内サービスに不満を抱き、離陸しようとしていた飛行機を戻して乗務員を降ろさせた「ナッツリターン」の主人公、趙顕娥氏の復帰宣言だった。JFK空港での事件で拘束、起訴されて143日間を拘置所で過ごし、2年間の裁判の末に懲役10月、執行猶予2年を言い渡されてから3カ月しか経っていない時期だった。