NYのホームレス、広島被爆者…その小さな声 ヴォディチコ回顧展=韓国
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2017.07.06 11:13
「私が魅了されたのは韓国に対する、統一された韓国に対する彼のビジョンでした。私が読んだものによると、当時この文章が書かれた脈絡では、彼が考えたことは喜びの国、考えと意見が自由に行き来する民主的な国、健康と文化に焦点を合わせた国という気がしました。強力だったり帝国主義的な国ではなく」
白凡金九(ペクポム・キムグ)の日誌『私の願い』についてこのように話すのは、クシシュトフ・ヴォディチコ(Krzysztof Wodiczko)氏(74)。ポーランド出身の世界的メディアアーティストだ。ヴォディチコ氏の新作の題名も『My Wish(私の願い)』だ。白凡が座っている姿を模した大きなオブジェに、この時代のさまざまな韓国人が個人的な願いを述べる姿を投射した作品だ。「子どもたちを守る大人になりたい」「人が大切にされる国、人の命が大切にされる国になってほしい」と話して涙を飲む人は、セウォル号惨事で息子を失った母親だ。そのほか、バングラデシュ出身で韓国に帰化した俳優や脱北芸術家、解雇労働者、ドキュメンタリー写真家、同性愛人権運動家、平凡な20代青年らがそれぞれ「私の願い」を、だがそれは彼らだけものではない願いを述べる様子が白凡のオブジェと絶妙に重なる。