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【社説】朴大統領、4月下野と権限放棄宣言だけが生きる道

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2016.12.03 11:40
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美しい人はその跡も美しいという。朴槿恵(パク・クネ)大統領の過去4年間は崔順実(チェ・スンシル)被告に国家権力を捧げた過ちの時期だった。そのために朴大統領は退くことになっただけに、引き際だけは悪くなかったという声を聞かなければいけない。もし検察や特検に影響力を行使したり次期政権の創出に何らかの役割をするために現職に居続けたいという欲があるのなら、それは錯覚であり誤算だ。12月の寒さにもかかわらず今日の6回目の光化門(クァンファムン)集会に市民が集まる理由は、朴大統領の限りない未練と執着を解体するためだという点を大統領が悟ることを願う。

朴大統領の過ちを問いただすのなら、すぐに今日でも青瓦台(チョンワデ、大統領府)から下りてくるのが当然だ。ただ、彼女が座っている大統領職の憲法的責務と国家継続性に対する要求のため、最小限の時間を置いた秩序ある退陣になるのはやむを得ない。4日前、朴大統領は自分の進退問題を国会の決定に任せると述べ、「安定的に政権を移譲できる案を作れば大統領職から退く」と明らかにした。大統領の前向きな「下野意向発表」に対する国会の公式決定は出ていない。与党セヌリ党と野党3党の立場が違うからだ。セヌリ党は「大統領が来年4月30日までに下野すべき」という党論を採択し、9日の弾劾案処理には否定的だ。野党3党は国会案導出のためのいかなる与野党協議も拒否して「9日の弾劾案可決」ばかり叫んでいる。

 
両主張はともに致命的な問題を抱えている。セヌリ党の党論には下野の時期だけが提示され、下野までに大統領が職務を放棄し、国会が選択した首相に権限代行職を譲らなければいけないという内容が抜けている。セヌリ党が党論として採択したからといって朴大統領がこれを実践するという保証もない。共に民主党・国民の党の野党3党はろうそく集会の民心に背を押されて「即刻、無条件退陣」という無責任で非現実的な精神構造の中から抜け出せずにいる。

国会が分裂した状況で朴大統領が選択できる最も正しいロードマップはいわゆる「非朴勢力」の案と判断される。劉承ミン(ユ・スンミン)議員、鄭柄国(チョン・ビョングク)議員、黄永哲(ファン・ヨンチョル)議員らが昨日出したロードマップは▼朴大統領は来年4月30日までに下野する▼下野までにすべての国政を首相に移譲する▼朴大統領はこうした立場表明を7日午後6時までにする▼大統領の立場表明がなければ9日に野党3党の弾劾案採決に合流する--という内容だ。非朴派の立場は政界の3案のうち最も合理的で多数の国民の支持を受けることができる政治日程だ。朴大統領が直ちにこの道をたどることを望む。もし朴大統領が国会の合意不発を口実に弾劾案否決状況まで待ち、こっそりと正常な権限行使に復帰することがあってはならない。その場合、今までと比較にならない災難を迎えるのは明白だ。弾劾案の否決は決して朴大統領に対する免罪符ではない。朴大統領は離れる時の後ろ姿だけでもでも美しくなければいけない。それが国と国民に対する礼儀であり、朴大統領が最後に残った最小限の政治的資産を守る道だ。

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