【社説】資格失った大統領の「秩序ある退陣」ロードマップ作れ=韓国
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2016.11.15 15:35
先週末に行われた光化門(クァンファムン)広場の100万人ろうそくデモは韓国民主主義の新たな時代を切り開く名誉革命の第一歩として記録されるだろう。多くの人々が集まったにもかかわらず、事件・事故のない非暴力による平和デモはそれ自体で驚異的だったということだ。老若男女、地域・階層に関係なく全国から集まった市民の心は一つだった。朴槿恵(パク・クネ)大統領が過去4年間に犯した国政システム崩壊事件の責任を負って自ら退くよう求めるものだ。荒々しい怒りを成熟し節制された形で表現した平和的市民集会を見ながら、私たちは民心が大統領の二線後退などではなく明白な退陣を要求する方向に流れていることを確認した。
残された課題は、一つになった民心の流れを現実政治がどのように正当かつ効果的な方法で実現していくかという点だ。この問題は政界が古い法秩序の枠内で間違った権力欲を自制しながら一貫して責任ある姿勢で精巧な合意を導き出してこそ解決することができる。状況がこのように厳しいにもかかわらず、共に民主党の秋美愛(チュ・ミエ)代表は昨日、誰からも求められていないのに青瓦台(チョンワデ、大統領府)に朴大統領との単独会談を申し入れ、これを青瓦台が承諾すると今度は党全体が前に出て会談開催を無効にした。これは最初から秋代表が間違った個人的な欲で物事を独断で推し進めようとして起きたことだ。