【コラム】英国のEU離脱と韓国:憤怒・ポピュリズム・現状破壊型危機(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2016.06.29 10:16
憤怒・汎世界化・移民者・失われた自尊心・ポピュリズム――。英BBC放送が指摘した英国の欧州連合(EU)離脱の背景となった原因だ。このような要因が融合・複合して予想外の結果をもたらしたという解釈だ。われわれは憤怒とポピュリズムが融合する時にどれだけ強力な爆発力を作り出すことができるのか改めて実感した。失われた自尊心も、「腐ってもタイ」と言いながらあおるポピュリズムと出会って強い揮発性を発揮した。
それなら彼らは何に対してそれほどまで怒ったのか? 憤怒の種は未来の生存に対する不安、政界・社会リーダーシップに対する不信、EU体制に対する不満で、これが相互に増幅して憤怒に発展した。しかしこのような不安・不信・不満を増幅させて爆発させるには人気迎合主義者などの扇動が大きな役割をし、英国社会の憤怒調節装置である議会政治と社会疎通機関である知識社会の信頼喪失が重要な要因になった。