【中央時評】大統領の経済成績=韓国(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2016.06.07 16:40
朴槿恵(パク・クネ)大統領の任期もすでに3分の2が過ぎている。大統領の国政評価にはさまざまな基準があるだろうが、国民が肌で感じる経済成果がとても重要だ。現政権の経済業績が良くないという評価がしばしば出ている。事実、経済成長率が平均3%に達しえないのは過去のどの政権でもなかったことだ。それなら果たして朴槿恵政権の経済成績は歴代政権の中で最悪だと言えるだろうか。
1つの政権の経済成果を客観的に評価することは容易ではない。広く使われる「苦痛指数(misery index)」は失業率と物価上昇率を合わせたものだ。この数値が高ければ国民が肌で感じる経済的苦痛が大きいため政府の経済成績を悪く評価する。最近では元来の定義から経済成長率を除いた苦痛指数も多く使う。所得が急速に増加するほど国民の苦痛が減るためだ。健康・所得分配・余暇・環境など「生活の質」にはほかの重要な要素も多いが、これらは数値で表示して比較することが簡単ではない。