STX造船の不良感知できなかった韓国金融当局と産業銀行(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2016.05.27 14:59
STX造船海洋と城東(ソンドン)造船海洋。一時は世界4位、8位の造船会社であった。しかし今は法定管理に向かうことになるか近くそうなる可能性の高い限界企業に転落した。2つの企業はいずれも主債権銀行(メインバンク)が国策銀行だ。都市銀行が途中で自律協約債権団から脱退したという点も似ていた。都市銀行では早目に鳴っていた危険警告などが、国策銀行と金融当局には作動しなかったという意だ。
「輸出入銀行は構造調整の基本さえ知らなかった」。2010~2011年国民銀行の与信グループ副頭取だったL氏は中央日報との電話インタビューでこのように話した。国民銀行は2011年9月に主債権銀行の輸出入銀行が城東造船に資金支援を推進するとすぐに債権団からの脱退を宣言した。サムジョンKPMGの実態調査の報告書を根拠にした。城東造船の存続価値が2200億ウォン(約204億円)、清算価値が1兆4700億ウォンというのは内容だった。清算価値が存続価値よりも大きければ会社の門を閉めるほうが利益だという意味だ。